【 Episode 50 】

幼少期の長女。

身長の伸びが良くない以外に、

難点があった。

ひとつは、掻きむしり。

かゆいところは、とことん掻いてしまう。

それこそ、血が出るまで。

主治医の先生によると

「自傷行為の一種かもしれない。」と

言われだ。

寝ている間にもボリボリ掻くので、

包帯巻いたり、タイツを履かせたり、

あれこれ対策はやってみた。

だが、どれもこれもうまく行かず、

しまいには、諦め状態。

そして、もうひとつ。

肘を脱臼しやすかったこと。

急に腕を引っ張ったり、

座位から、コロンと転がって、

腕が下になってしまったときに、

抜けてしまう。

もちろん、痛みで大泣きもするが、

肩から腕が、だらんと垂れ下がるので、

一目見てわかる。

昼夜問わずに、

何度、整形外科や整骨院に

駆け込んだことやら…。

この、肘が脱臼しやすいことが、

数年後、大きなアクシデントの原因と

なることなど、想像もしなかった。 (続)

[ 文・絵  乃邑マヒロ ]

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