《 プロンプト 》

かつて、いわゆる“配偶者”がいたとき。
そいつは、同じ会社の女と不倫をしていた。
うちは、私が勘づいたために、
当時の家の中は、何年も修羅場だった。
でも、相手の人は、何食わぬ顔して、
平然と暮らしている。
相手の素性は、全て把握したので
家に乗り込んで、ぶち壊すなり何なり
できたはずだった。
でも…。
何度も脳裏をよぎったことを、
実際にしなかったのは、
見えない何かに「やめておけ」と、
止められていたような気がする。
もしも、あのとき
私が行動に移していたら…。
いや、考えたくない。
あのとき、ぐっと堪えた代わりに
今の幸せを与えられていると信じたい。
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