【 Episode 11 】

NICUに入院してからの数日間、

長女は、保育器の中で、経管栄養で

生命を繋いでいたようだ。

私が面会に行ったときは、

普通の新生児用ベッドで、

過ごせるようになっていた。

看護師の方々が、写真や毎日の様子を

日記に記録してくださっていた。

初めて、長女を抱いてみた。

「やっと、逢えたね。」

そして、初めて自分の腕の中で、

ミルクをあげてみた。

長女は、吸う力がとても弱くて、

なかなかミルクが飲めないことが、

難題であった。

確かに、お腹が空いて、無我夢中で飲む…

という感じではない。

ゆっくり…。

ちょっとずつ…。

それでも、疲れて飲むのを休んでしまう、

という具合だった。

長女の出生時の体重は、2450g。

わずか50gの差で、低体重児(未熟児)と

なってしまう。

長男もいたので、毎日、面会に行くことは

できなかった。

可能なときに、時間を作っては

長女に逢うために、足を運んでいた。

この頃の私は、

(いつか、ちゃんとミルクも飲めて、

体重も増えたら、近いうちに、

家に連れて帰れるだろう。)

と、呑気に構えていたのだった。(続)

[ 文・絵  乃邑マヒロ ]

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