【 Episode17 】

長女が、プラダーウィリー症候群であると

診断されたのは、30年以上も前のこと。

その当時は、この病気が発見されてから、

まだ10年くらいしか経っていないことを、

医師に教えてもらった。

現在は、様々なことが解明されつつあるよう

だが、そのときは、原因が判明されることは

ほとんどなかった。

私たち夫婦も、特に我々の血液検査などは

望まなかった。

長女は、間違いなく10カ月の間、

私のお腹の中にいた。

(私の身体のどこかに、非があったのかな?)

まるで、脳天を打ち砕かれたような

大きなショックと、哀しみと、罪悪感と…。

ありとあらゆる負の感情の、深い渦の中に、

巻き込まれていった。

(これから私と長女は、人様の前に出て、

今までと同じような暮らしを、続けて

いけるのだろうか…。)

(どこかの山奥とか、誰もいない離島で、

誰からの目に触れることないよう、

息を潜めて、生きていくべきなのだろうか?)

(だけど、何で ?

どうして、私の子が……?)

溢れ続ける感情を、

どうしても打ち消すことができないでいた。

( 続 )

[ 文・絵  乃邑マヒロ ]

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