長女が、プラダーウィリー症候群であると
診断されたのは、30年以上も前のこと。
その当時は、この病気が発見されてから、
まだ10年くらいしか経っていないことを、
医師に教えてもらった。
現在は、様々なことが解明されつつあるよう
だが、そのときは、原因が判明されることは
ほとんどなかった。
私たち夫婦も、特に我々の血液検査などは
望まなかった。
長女は、間違いなく10カ月の間、
私のお腹の中にいた。
(私の身体のどこかに、非があったのかな?)
まるで、脳天を打ち砕かれたような
大きなショックと、哀しみと、罪悪感と…。
ありとあらゆる負の感情の、深い渦の中に、
巻き込まれていった。
(これから私と長女は、人様の前に出て、
今までと同じような暮らしを、続けて
いけるのだろうか…。)
(どこかの山奥とか、誰もいない離島で、
誰からの目に触れることないよう、
息を潜めて、生きていくべきなのだろうか?)
(だけど、何で ?
どうして、私の子が……?)
溢れ続ける感情を、
どうしても打ち消すことができないでいた。
( 続 )
[ 文・絵 乃邑マヒロ ]

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