【 Episode23 】

思いがけない長女の入院。

このときの私のお腹の中には、

3人目の赤ちゃんがいた。

(ま、安定期だし、

何かあっても、ここ病院だし〜)

同部屋にいる、他の付き添いのお母さんとの

おしゃべりを楽しみながら、過ごしていた。

ひとつ大変だったのは

長女の血管が、細かったこと。

血液検査するときの注射針や、

点滴の針が、なかなか刺さらない。

うまく刺さったかと思っても、

少しすると、液漏れしてしまう。

そのために、両腕以外にも

手の甲や、足の甲にまで、

針を刺すことになる。

そして、点滴の支柱は、

ベットに取り付けられていたので、

その場から離れることができない。

さすがに、長女もずっと病室内にいることに

飽きていた。

1週間が経ったころ。

症状が落ち着いたということで、

やっと退院の許可が出た。

点滴からも、解放された。

「10日後に一度、外来の診察に

来てください。」

後日、言われた通りに再び病院を訪れた。

小児科外来は、3つの診察室があって、

担当医師も何人もいた。

その日、診察してくれたのは、

“初めまして”の先生だった。

すると、その先生は、

「プラダーウィリー症候群」という病気を

全く知らなかったのだ。

そして、診察室のベッドで横になっている

長女が、足を上げたりしているのを見て

「へぇ~ ! こんなことできるんだ !」

と驚きながら、肝心の診察はそっちのけ。

そんな先生に、逆に驚いたのは

私だった。   (続)

[ 文・絵  乃邑マヒロ ]

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