【 Episode30 】

長女と次女が幼稚園に通うようになって、

数年ぶりに、わずかな1人の時間ができた。

でも、目と鼻の先に娘たちがいると思うと、

買い物のついでに、遠回りをして

園庭を覗いたりしていた。

その幼稚園では、

「キッチングループ」…お誕生会をする日に

ミニケーキを作る

「写真グループ」…行事のときなどに、

園児たちの写真を撮る

「人形劇グループ」…人形劇を披露

「図書グループ」…図書室の本の貸し出しを

する

「工芸グループ」…園から依頼のお人形や

布の本のカバーを制作する

など、父兄が自由参加できる場があった。

私も、工芸グループに参加した。

保育中に、空き教室で活動するので

園内で、子どもたちを見ることができた。

先生方との距離も、近くなる。

そして何より、

私自身にも“ママ友”が、たくさん。

世界が広がった。

さて、娘2人はどうしていたかというと…。

まず、末っ子で、

誰よりもママっ子だった次女。

毎朝、園に着くやいなや大泣き。

目も鼻も真っ赤になって、

補助の先生に抱っこされていた。

では、長女は…。

目につくところ、面白そうと思うところは

他の組だろうと、お構いなしに

入り込んで、遊んでいた。

(実は、このころの長女が、つかまり立ちや

伝い歩きができるようになっていたか、

記憶が曖昧で…。)

お昼の少し前に、それぞれの組で

お集まりするときに、先生に呼ばれるまで

園内を満喫していた。

姉と妹、真逆の生活 !

こうして、長女、次女と、母は

何の隔たりもない、温かな環境で、

新たな生活を楽しんでいた。

その後、

予想もしなかった奇跡が起きることは、

まだ知りもしなかった。   (続)

[ 文・絵  乃邑マヒロ ]

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