『長女が、歩いた。』
幼稚園で、たくさんのお友達や、先生方と
関わる集団生活が始まって、
まだ夏を迎える前のころ。
足の裏を床につけることさえ
あんなに嫌がっていた長女が、
いつの間にか、ひとりで歩くようになった。
しかも、入園するときは
まだおむつを外せないでいたのに、
ちゃんとトイレに行って、
排泄できるようにもなった。
ただ、ただ、びっくり。
家の中で、親や兄妹と触れ合うだけの
限られた空間から、飛び出して、
集団の一員となった長女にとっては、
キラキラした刺激で
いっぱいだったのだろう。
長女が、こんなにも急成長をするなんて、
親、先生方、病院の主治医、
誰も想像していなかったことだ。
『社会生活に関わること』
これが、とても大事なことだと、実感。
偏見や隔たりが全く無く、
フラットに接してくれた
先生方、保護者の方々、お友達。
たくさんの支えが、
長女に、私たち家族に、
奇跡をもたらしてくれた。
どんなに感謝の気持ちを述べても
足りないくらい
温かく、心強い環境であった。 (続)
[ 文・絵 乃邑マヒロ ]

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