“ 卒園式 ” の あれこれ

何かに初めて参加した日 (学校、会社、親としてなど) のことを教えてください。

私自身の、“ 初めて ” の 卒園式。

幼稚園という、社会生活を終えて

次なる、小学校へステップアップするとき。

今でも、はっきりと

脳裏に刻まれている、あの場面。

式が終わって、教室で

担任の先生が、ひとりひとりに

声をかけていた。

私の目の前に来た先生の、

涙でぐしょぐしょになっていた、顔。

「 元気でね。 」

不思議に思う半面、

子どもながらにも、

(  先生、寂しいのかな…、。) と、察した。

もちろん、先生のお名前も覚えている。

先生、お元気でしょうか ?

時は経って、十数年後。

今度は、私が、

子どもたちを、送り出す立場になっていた。

初めて受け持った、年長組。

園長先生が、ひとりひとりに

卒園証書を手渡すタイミングをみながら、

自分の組の子どもたちの名前を

心込めて、読み上げる。

ふと…。

ある男の子の名前を、呼ぼうとしたとき

思わず、声がうわずってしまった。

その男の子は、

いわゆる「 手の掛かる子ほど、かわいい。」

という純朴子で、

瞬時に、いろいろな思い出が蘇った。

急に力を無くし、震え出した私の声は、

マイクを通して、会場の隅々にまで響いた。

途端に、舞台の袖から、

鬼の形相かと思うような主任に窘められ、

我に返った私。

何とか、全員の名前を読み上げることが

できた。

式が滞りなく済んで、謝恩会の時間。

さっき、私が声を詰まらせてしまった

男の子のおかあさんが、近寄ってきて、

「 もう〜、先生 !

あそこで泣いちゃダメよ〜 !

私まで、もらい泣きしちゃったわ〜。 」

と、茶化してくれた。

そのおかげで、

さっきまで、忘れることのできなかった

主任の “ 鬼の形相 ” は、消えた (笑)

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