【 Episode41 】

「 就学猶予制度 」

きっと、長女が私たちのもとに

生まれてこなければ、

ずっと知らないままの制度だったろう。

さて ! お役所の

『 1にマニュアル、2にマニュアル、

3.4もマニュアル、5にマニュアル !』の壁を

どう崩すか ?

長女にとって、またとない好環境。

周りの大人たちの想像を、はるかに超えて

知能も、身体機能も、大きく成長をした。

せめて、あと1年。

この日常の中で、長女を育てたい。

我々の気持ちは、強く固く

そして、誰もが同じ想いでいることを

役所側に、訴えていかなければならない。

そこで、まず、病院の主治医の 『 意見書 』。

医療の面からも鑑みて、

あと1年、幼稚園で過ごすメリットを

述べてもらう。

先生は、快く引き受けてくださった。

そして、幼稚園としての意見。

市役所の担当者は、

実際に幼稚園まで足を運んで、

長女が園で過ごす様子を見ながら、

長い時間、園長先生とお話をされていた。

市役所の担当者から、改めて聞かれた。

「就学を猶予するということは、

義務教育を終える年齢が、他の子よりも

1年遅れることになるのですよ ?」と。

私は、迷わずに答えた。

「 これから、まだまだ何十年と続くであろう

長女の人生の中で、たった1年の遅れは、

大きなことではありません。」

本当は、先のことなんてわからない。

例え、本人でも。

そんなのは、結果論に過ぎない。

だが、市役所の担当者に答えを伝えた私は

不思議と、自信に満ちあふれていた。

そして、数日後。

「 就学までの期間、

幼稚園が責任を持って、預かってくれる場が

あるいうことで、猶予を認めます。 」

当時、ご尽力いただいた幼稚園の先生方。

こども病院の主治医の先生。

そして、猶予を認めてくださった

学校教育課。

皆さま、ありがとうございました。

(続)

[ 文・絵  乃邑マヒロ ]

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