「 就学猶予制度 」
きっと、長女が私たちのもとに
生まれてこなければ、
ずっと知らないままの制度だったろう。
さて ! お役所の
『 1にマニュアル、2にマニュアル、
3.4もマニュアル、5にマニュアル !』の壁を
どう崩すか ?
長女にとって、またとない好環境。
周りの大人たちの想像を、はるかに超えて
知能も、身体機能も、大きく成長をした。
せめて、あと1年。
この日常の中で、長女を育てたい。
我々の気持ちは、強く固く
そして、誰もが同じ想いでいることを
役所側に、訴えていかなければならない。
そこで、まず、病院の主治医の 『 意見書 』。
医療の面からも鑑みて、
あと1年、幼稚園で過ごすメリットを
述べてもらう。
先生は、快く引き受けてくださった。
そして、幼稚園としての意見。
市役所の担当者は、
実際に幼稚園まで足を運んで、
長女が園で過ごす様子を見ながら、
長い時間、園長先生とお話をされていた。
市役所の担当者から、改めて聞かれた。
「就学を猶予するということは、
義務教育を終える年齢が、他の子よりも
1年遅れることになるのですよ ?」と。
私は、迷わずに答えた。
「 これから、まだまだ何十年と続くであろう
長女の人生の中で、たった1年の遅れは、
大きなことではありません。」
本当は、先のことなんてわからない。
例え、本人でも。
そんなのは、結果論に過ぎない。
だが、市役所の担当者に答えを伝えた私は
不思議と、自信に満ちあふれていた。
そして、数日後。
「 就学までの期間、
幼稚園が責任を持って、預かってくれる場が
あるいうことで、猶予を認めます。 」
当時、ご尽力いただいた幼稚園の先生方。
こども病院の主治医の先生。
そして、猶予を認めてくださった
学校教育課。
皆さま、ありがとうございました。
(続)
[ 文・絵 乃邑マヒロ ]

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