【 Episode47 】

前話からの続き。

予想もしなかった

2人の、プリマドンナの卵の誕生 !

練習着からシューズまで、

お召替えをしただけでも、気分は変わる。

顔見知りのお友達もいたことで、

我が娘たちは、レッスンに馴染んでいた。

そのバレエ教室は、

毎年、冬頃に、発表会を行う。

基本的に、1人3曲を踊る。

年齢的に、振りや構成は様々だが、

幼稚園組は、いくつかのグループに分かれて

ジブリや、馴染み深いクラシックの曲に

合わせて、身体を動かす。

バレエの技術を重視するのではなく、

まずは、踊ることを楽しめるようにという、

先生の細やかな配慮が感じられた。

1曲覚えたら、次の曲… そして、3曲目。

春から始まったレッスンは、夏を過ぎて、

秋になるころには、

衣装を実際に身につけて踊る

リハーサルをする。

そうなると、俄然、子どもたちの瞳は

キラキラ !

自分が纏うのは、どんな衣装なのか ?

もしかしたら、

一番ワクワクする瞬間なのかもしれない。

そのバレエ教室が、いつ始まったのかは

知らなかったが、

先生は、取っておける衣装を全て

保管しておいて

数年ごとに、リメイクして使うことで

コストを抑えていたのだ。

小学校高学年や、中学生のお姉さんたちが

着る衣装は、他所から借りることもある。

だが大半は、先生のお手製の衣装だったのは

頭が下がる思いだった。

こうして、先生の愛情たっぷりのレッスンは

日一日と、発表会に向かっていった。 (続)

[ 文・絵  乃邑マヒロ ]

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