前話からの続き。
予想もしなかった
2人の、プリマドンナの卵の誕生 !
練習着からシューズまで、
お召替えをしただけでも、気分は変わる。
顔見知りのお友達もいたことで、
我が娘たちは、レッスンに馴染んでいた。
そのバレエ教室は、
毎年、冬頃に、発表会を行う。
基本的に、1人3曲を踊る。
年齢的に、振りや構成は様々だが、
幼稚園組は、いくつかのグループに分かれて
ジブリや、馴染み深いクラシックの曲に
合わせて、身体を動かす。
バレエの技術を重視するのではなく、
まずは、踊ることを楽しめるようにという、
先生の細やかな配慮が感じられた。
1曲覚えたら、次の曲… そして、3曲目。
春から始まったレッスンは、夏を過ぎて、
秋になるころには、
衣装を実際に身につけて踊る
リハーサルをする。
そうなると、俄然、子どもたちの瞳は
キラキラ !
自分が纏うのは、どんな衣装なのか ?
もしかしたら、
一番ワクワクする瞬間なのかもしれない。
そのバレエ教室が、いつ始まったのかは
知らなかったが、
先生は、取っておける衣装を全て
保管しておいて
数年ごとに、リメイクして使うことで
コストを抑えていたのだ。
小学校高学年や、中学生のお姉さんたちが
着る衣装は、他所から借りることもある。
だが大半は、先生のお手製の衣装だったのは
頭が下がる思いだった。
こうして、先生の愛情たっぷりのレッスンは
日一日と、発表会に向かっていった。 (続)
[ 文・絵 乃邑マヒロ ]

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