今でも蘇る 痛み

《 プロンプト 》

今までで最も家から遠い場所に行ったときのことを聞かせてください。

短大に通っていたとき

沖縄に研修旅行に行った。

ハブとマングースの闘いのショーを観たり

守礼門を訪れたり。

その行程の中に、“海水浴”があった。

ちょうど、沖縄が梅雨明けした直後のころ

だったので、海は少し濁っていた。

「海底は珊瑚が多く、足を傷つけるから、

踵のある履き物を用意しておくように。」

事前の諸注意で言われていたので、

網目状になっているサンダルを履いていた。

ところが !

波が脛くらいのところまで入ったら、

サンダルがあっけなく脱げてしまい、

波に持っていかれてしまった。

そして 、海水が濁っていて

足元が見えていなかったために

岩だか、珊瑚の固まりだかに

足の親指を強打してしまった。

爪が深く陥没して、血が滲んでいる。

夜、ホテルで、養護の先生の部屋を訪れた。

ただでさえ、ジンジンと痛いところを

消毒するために、更にえぐられたものだから

私は、一気に血の気が引いて、

その場で倒れ込んでしまった。

旅行中は、毎晩、先生の部屋で、消毒。

観光した景色よりも、傷の痛さが

一番の思い出になっている。

今だに、「沖縄…」と聞くと、

脳裏に、あの痛さが蘇ってきて

ついつい、足を見てしまう。

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