【 Episode21 】

旦那には、兄と姉がいた。

(特に姉に対しては、異様とも思えるほどの

敬意を持っていた。)

その義姉の家族は、市町村こそ違うが

車で片道約20分のところに住んでいた。

そして偶然にも

お互いの第一子、第二子は、

同学年であった。

ある日、家族で、

義姉の家にお邪魔することになった。

話も弾み、和気あいあいと食卓を囲んでいた

ときのこと…。

義姉のご主人が、こんな言葉を口にした。

「〇〇ちゃん(長男の名前)は、

将来、結婚できないかもしれないね。」

それは、妹、長女の存在。

“血縁者に、障がい者がいる”からだという。

例え、お酒が入っている場の言葉だとしても

内心、許せなかった。

私の長男に対しても、長女に対しても

失礼、極まりない !

そのご主人は、私よりひと回り以上年上で、

お堅い公務員の良識人であると思っていた。

それまでは…。

(人間の本質なんて、年齢や職業は、

関係ないんだな…。)

私は、引きつった笑顔で

その場の空気を乱さないようにするのが

精一杯だった。

そして、その配慮ない言葉は

いつまでも、心に刺さっている。

余談。

長男も、次女も、現在は

それぞれ、素晴らしい伴侶とそのご家族に

恵まれて、立派に家庭を築いている。

もちろん、長女の事情も

温かくご理解いただいている。

ふん !  どんなもんだ !!!          (続)

[ 文・絵  乃邑マヒロ ]

  

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